萩市民館会場タイムスケジュール
 
19日(水) 20日(木) 21日(金) 22日(土) 23日(日)
13:00 13:30 サンダカン八番館望郷 13:30 紀ノ川 13:30 夢千代日記 13:30 阿片戦争
14:00 13:30 サンダカン八番館望郷 13:30 サンダカン八番館望郷 13:30 サンダカン八番館望郷 13:30 サンダカン八番館望郷 13:30 サンダカン八番館望郷
15:00 15:45 五番町夕霧楼 15:50 約束
16:00 16:30 夜の河 16:00 総合閉会式
16:00 CINEMA塾報告会
16:00 ギャラリートーク
17:00
18:00 18:30 オープニング式典
19:00 19:30 HANA-BI 19:30 ビヨンドサイレンス 19:30 ラヴソング 19:60 ポネット

第5回HAGI世界映画芸術祭上映作品 <萩市民館会場>

19日(水) HANA-BI
監督:北野武/97年/日本103分
出演:ビートたけし/岸本加代子
パンフレット
愛する者のすべてを、生も死も、すべてをひっくるめて引き受けることを決意した男と、そんな男を信じて、自分をゆだねることを心に決めた女…。淡々と積み重ねられて行く寡黙なシーンが見事にエンディングに集約されて行く。透明感のある映像を引き立てる久石譲のアコースティックな音楽も秀逸。97年ベネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)を受賞。

ビヨンド サイレンス
JENSEITS DER STILLE
監督:カロリーヌ・リンク/96年/ドイツ/113分
出演:ニタティアーナ・トゥリープ/ハウィー・シーゴ
パンフレット
20日(木)
耳に障害をもつ両親のもと、幼い頃から手話を覚え両親を手助けする少女ララがクラリネットに興味を持ち、夢中になる。やがて彼女は、耳の聞こえない父の反対を押し切り音楽家への道を目指す。全世界を希望と感動の涙で包み込み、97年ドイツ・アカデミー賞最優秀作品賞、97年東京国際映画祭クランプリなとの賞に輝いた感動ドラマ。

21日(金) ラヴソング
LOVE SONG
監督:ピーター・チャン/98年/香港/118分
出演:レオン・ライ/マギー・チヤン
パンフレット
夢を追い求める女レイキウと夢に戸惑う男シウクワン。運命のいたずらからか、幾度かの出会い別れを繰り返しながらも変わらめ愛を育んで行く。「もう一度、二人であの歌を聴けたら…。」テレサ・テンの名曲に乗世、香港、ニューヨークと舞台を移しながら十年におよぶ男女の愛を描いた珠玉のラブストーリー。97年香港アカデミー賞でグランプリを始め、史上初の9部門を受賞。

ポネット
PONETTE
監督:ジャック・ドワイヨン/96年/フランス/99分
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル/グザビエ・ヴォーヴワ
パンフレット
22日(土)
交通事故で突然母を失った4歳のポネット。父からそのことを聞かされても、死の意味がまだよくわからない。幼いポネットにわかるのは、大好きなママがここにいないことだけ。「ママはどこに行ったの?いつ帰ってくるの?」きっとママは会いにきてくれる…そう信じてポネットはひとり母を待つことにする。幼いひとりの少女が奇跡的な演技で感動をよんだ96年ベネチア国際映画祭主演女優賞受賞(史上最年少)作品。

23日(日) 阿片戦争
鴉片戦争 THE OPIUM WAR
監督:謝(シエ・チン)/97年/中国/150分
出演:鮑国安(パオ・クオアン)/郎雄(ラン・ション)
パンフレット
1830年代後半、清(中国)では大量の阿片が輸入され国中の民をむしばみ、国家財政をゆるがすほど多額の銀貨がイギリスに流出してうた。清朝の林則徐は、これを憂い、イギリスや国内の阿片商人を徹底的に取り締まった。これに端を発し、イギリスが清を攻撃したことから阿片戦争が始まり、アジアの近代化へとつながつて行く。昨年7月の香港返還に合わせ「芙蓉鎮」「乳泉村の子」の巨匠謝晋監督が歴史の真実の姿に迫まった超大作。

多彩な女優たちの出演作品(優秀映画鑑賞事業)
主催: 文化庁
東京国立近代美術館フィルムセンター

サンダカン八番娼館 望郷
監督:熊井 啓/74年/日本/121分
出演:田中絹代/栗原小巻/高橋洋子
20日(木)
女性史研究家の圭子は、「からゆきさん」を研究しているうちに貧しく孤独に暮らす老婆に出会う。彼女は、老婆と一緒に暮らしながら老婆が語る過去を記録するが、それは想像を絶するほどの重い事実だった。第4回大宅壮一ノンフィクション賞受賞の原作を、社会派の熊井啓が映画化した感動作。この作品を最後に他界した田中絹代の名演が光る。田中は、この年の国内映画賞の主演女優賞を独占し、ベルリン国際映画祭でも主演女優賞に輝いた。
五番町夕霧楼
監督:田坂具隆/63年/日本/137分
出演:佐久間良子/河原崎長一郎/木暮実千代
原作は、金閣寺放火事件を題材とした水上勉の同名小説。京都五番町の廓「夕霧楼」に身売りされた夕子と、彼女の幼なじみの修行僧正順との許されない愛を、正順の寺放火をクライマックスに描く。「路傍の石」など地味ながらも堅実な作風で定評のある田坂監督作品。詩情豊かな演出のなか、佐久間良子が演じる主人公、夕子の薄幸さが、見る者の心に印象づけられる。

21日(金) 紀ノ川
監督:中村登/66年/日本/166分
出演:司葉子/岩下志麻/田村高廣
紀本花は、紀州の旧家に嫁ぎ長女文緒を生む。進歩的な性格の文緒は、旧弊な家風に従順な母親に反発するが、やがて文緒も昭和の激動のなかで長女華子を育て、常識ある女性へと変わっていく。有吉佐和子の同名小説をもとに、明治、大正、昭和の三代にわたる女の年代記を丁寧に描いた文芸大作。控えめだが芯の強い女性花の22歳から72歳までの人生を見事に演じきった司葉子は、この作品で国内映画賞の主演女優賞を独占し、彼女の代表作とした。
夜の河
監督:吉村公三郎/56年/日本/104分
出演:山本富士子/土原謙/東野英治郎
伝統ある京染屋の娘わきは、結婚もせず家業に打ち込んできたが、既婚の学者竹村にひかれ恋におちてしまう。やがて竹村の妻が亡くなり求婚されるが…。従来の日本映画にはあまり登場しなかったタイプの女性像を描いた作品で、古いモラルと新しい時代の奔放さを併せ持つ主人公役を山本富士子が見事に演じている。日本映画のカラー化への過渡期にあり、随所に色彩りの工夫が見られる吉村監督初のカラー作。

夢千代日記
監督:浦山桐郎/85年/日本/129分
出演:吉永小百合/北大路欣也/名取裕子
22日(土)
山陰の温泉町の芸者夢千代は、自分の死期が近いことを病院で知らされる。その帰りに列車の窓から女の自殺を目撃してしまうが、一緒に目撃した男は…。浦山監督は、デビュー作「キューポラのある街」で、主演の吉永小百合を少女スターから女優に脱皮させ、一躍有名となった。そのため、この作品は、浦山と吉永のコンビ復活作としても話題を呼んだが、完成直後に浦山は他界し、これが彼の遺作となった。
約束
監督:斎藤耕一/72年/日本/88分
出演:岸恵子/萩原健一/三國連太郎
日本海に沿って北上する列車。その車内で向かい合わせの席になった男と女。ささいなきっかけから、二人は親しくなり、再会を固く誓い合う。深く愛し合いながらもすれ違ってしまう男と女の束の間の恋を、美しい雪景色を背景に哀感を込めて情緒豊かに描いた作品。岸恵子が夫殺しの過去を持つ年上の女を、萩原健一が憎めないチンピラ青年を好演。特に萩原にとっては、俳優として飛躍する転機となった記念すべき作品。

第5回HAGI世界映画芸術祭上映作品 <ツイン・シネマ会場>

20日(木)
21日(金)

両日とも17:00と19:30の2回上映
グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち
GOOD WILL HUNTING
監督:ガス・ヴァン・サント/97年/アメリカ/127分
出演:ロビン・ウィリアムス/マット・デイモン
パンフレット
全米中から秀才が集まるマサチューセッツ工科大。ある日のこと、教授が出した数学の難問が一夜にして完璧に解かれていた。それも、学生以外の何者かによつて…。心理学者ショーンを演ずるR・ウイリアムスが味のある演技で98年アカデミー賞助演男優賞を受賞。M・デイモンも共演のベン・アフレックと共に98年アカデミー賞脚本賞を受賞。

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